ホンデックス 魚群探知機・プロッター魚探
魚群探知機とは?

魚群探知機とは?

●魚群探知機は超音波を利用した魚センサー
魚群探知機では、超音波の反射によって、水中の魚群の存在や量・種類などを分析することができます。その研究は、1950年頃に始まり、海洋漁業の近代化に貢献してきました。現在では、GPS機能付きで地図表示可能なタイプや、データ通信機能を持った装置も存在します。また、バスフィッシングやワカサギ釣りなど、レジャー向けでの利用も広がっています。


魚群探知機の原理

魚群探知機の原理は山びこと同じ
超音波振動子から発信された超音波は、水中の魚群や海底で反射され、再び振動子で受信されます。魚群探知機では、超音波の発信から受信までの往復時間を距離に換算し、深度(深さ)として表示します。
また、反射波の強弱により、魚群の大きさや密度、あるいは海底の形状や底質を画像に色別で表示します。例えば

・魚群の密度が高いほど、魚群からの反射波が強い
・魚群が大きいほど、広範囲からの反射波が返ってくる
・岩場など底質が固い(ハードボトム)ほど、海底からの反射波が強い

といった具合です。ただし、深度によって、超音波の減衰量や探知領域が変わるため、反射波強度と深度とを総合的に判断して情報処理を行うことが必要です。


魚群探知機の見え方

魚群探知機が見ているのは船の真下
魚群探知機の画面は、画面右端が船(振動子)の真下となり、超音波が発信するたびに1ラインずつ画面右端に表示し、直前の表示画面を左方向に移動することによって画面が構成されます。したがって、画面の右端の1ラインの反応以外はすべて過去の画像になります。



<魚探の画面全体が、ボートの下の海中・海底の様子を映し出しているという思い違い>
魚探の映像は、探知も映像も平面的なレーダの反応とは異なり、水平方向と縦方向に広がりのある探知範囲の中の反応を線(点の連続)で表示するので、画面では、水深は正しく表示されますが、方向や水平距離は映し出されません。


<魚探の画面の映像がボートの真下の様子をあらわしていると思い込んでしまう。>
魚探は、通常ボートを走らせながら使いますが、画面の映像は右端に現れたばかりの反応以外はすべて過去の残像です。
つまり、画面の映像はボートが通ってきた海中の様子をあらわしているのです。


<魚群の真上から仕掛けを落とせば、魚は釣れると思っていませんか?>

画面に魚群が表示されているので、その魚群の真上から仕掛けを落とせば魚が釣れるのでは?と思いがちですが、海中には潮の流れがあります。潮の流れを計算せずに仕掛けを下ろすと仕掛けが流れていってしまったり、魚の後方へ下がったりしてしまいます。仕掛けは、潮上から下ろすのが基本です。


<同じ周波数でも、出力を大きくすればパワーが強くなり深いところまで探知波が届くのでは?>

出力を大きくすれば、反射音圧を高めることは出来ますが、低周波でなければ音波を深いところまで届かせることはできません。例えば、周波数200kHz出力600Wを使っている人が、もっと深いところのデータが欲しい時には、200kHzで出力を3kWにするよりも、出力は同じ600Wで周波数を50kHzにした方が効果的です。


魚群探知機用の超音波振動子

広範囲探知の低周波、高精度探知の高周波
超音波は広がりながら進んでいきます。同じ面積の振動子を使用したとき、50kHzの低い周波数は超音波の広がりは大きくなり、広範囲に探知できます。一方、200kHzの高い周波数は、超音波の広がりが小さくポイントの正確な位置を把握できます。

[低周波の特徴]
・広い指向角により、広範囲の探知が可能
・深い場所まで探知が可能
・硬い底質を判断材料となる多重反射(振動子から発振された超音波が海底で反射し、再度水面と海底で反射してきた超音波の画像)が現れやすい
・ポイント位置を正確につかむ事が難しい

[高周波の特徴]
・狭い指向角により、正確な地形の把握が可能
・解像度が高く、小魚などの小さな反応も表示される
・深い場所まで探知が難しい

このように、魚群探知機においては、そのセンサー部がある超音波振動子の特性が重要な要素となります。振動子の指向特性や感度、特性安定性など、超音波振動子にはノウハウとなる技術が詰まってします。




これからの魚群探知機

魚種の特定
振動子の改善や、ノイズ除去等のデータ処理技術の向上により、高精細な魚群探知機の開発が進められています。将来、魚種や量の特定ができるようなると考えています。

釣果データの蓄積と分析
GPSによる位置情報の表示、記録、潮汐データ、気象データなども参照可能な機種が既に登場しています。釣果記録をこれらのテータとともに蓄積し、データ分析が行える魚群探知機が今後の主流になると考えられます。

通信機能
漁船間や、陸上との通信機能により、釣果データーの蓄積や、複数漁船の情報共有化が可能になり、より多角的な分析が可能になると考えられます。

インターネットサービスの充実
衛星通信により、海上・湖上でのインターネット接続が可能になっています。釣果に直結する船上でのインターネット情報サービスの充実が必要と考えられます。

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